Tim Roth
ティム・ロス
マーティン
第二次世界大戦下のロンドン。9歳で出会い、ともに育った同い年のマーティンとドヴィドル。やがて将来有望なヴァイオリニストとして成長したドヴィドルは、デビューコンサートの日に忽然と姿を消した—。
35年の月日を経てその真相を追求するマーティンに待ち受ける衝撃の真実とは? メガホンをとったのは『レッド・バイオリン』『シルク』の名匠フランソワ・ジラール。アカデミー賞®ノミネート俳優ティム・ロスとクライヴ・オーウェンが豪華競演。ブルッフ、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニなどのクラシック楽曲とともに紡ぐハワード・ショアの音楽、そして21世紀を代表するヴァイオリニスト、レイ・チェンによる演奏。美しい旋律に導かれロンドン、ワルシャワ、ニューヨークを巡る、極上の音楽ミステリーが誕生した。
♪ パガニーニ「24の奇想曲」
♪ ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番」
♪ ベートーヴェン「6つのバガテル」
♪ ヴィエニャフスキ「創作主題による華麗なる変奏曲」
♪ クライスラー「愛の悲しみ」
♪ バッハ「シャコンヌ」 他
第二次世界大戦が勃発したヨーロッパ。ロンドンに住む9歳のマーティンの家にポーランド系ユダヤ人で類まれなヴァイオリンの才能を持つ同い年のドヴィドルが引っ越してきた。宗教の壁を乗り越え、ふたりは兄弟のように仲睦まじく育つ。しかし、21歳を迎えて開催された華々しいデビューコンサートの当日、ドヴィドルは行方不明になった―。35年後、ある手掛かりをきっかけに、マーティンはドヴィドルを探す旅に出る。彼はなぜ失踪し、何処に行ったのか? その旅路の先には思いがけない真実が待っていた……。
Tim Roth
マーティン
Clive Owen
ドヴィドル
Catherine McCormack
ヘレン
Stanley Townsend
ギルバート
Misha Handley
マーティン(少年期)
Luke Doyle
ドヴィドル(少年期)
1961年5月14日生まれ、イギリス、ロンドン出身。クエンティン・タランティーノ監督『レザボア・ドッグス』(92)のMr.オレンジ役で注目を集め、『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)では英国アカデミー賞助演男優賞を受賞、アカデミー賞®助演男優賞にノミネート。『海の上のピアニスト』(98)で生涯一度も船を降りることのなかったピアニスト・1900(ナインティーン・ハンドレッド)を演じ、高い評価を獲得した。その他主な作品に『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)、『パルプ・フィクション』(94)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『コッポラの胡蝶の夢』(07)、『インクレディブル・ハルク』(08)、『ブロークン』(12)、『ヘイトフル・エイト』(15)、『ルース・エドガー』(19)、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『Bergman Island』(21)などがある。最新作Disney+オリジナル作品「She-Hulk(原題)」(22)が待機中。
1964年10月3日生まれ、イギリス、コヴェントリー出身。84年から英国王立演劇アカデミー(RADA)で学び演技の基礎を身につけ、数々の舞台に出演する。88年、青春映画『ブルーム』で映画デビュー。『ベント/堕ちた饗宴』(97)で同性愛の男性を好演し、以降『ルール・オブ・デス/カジノの死角』(98)、『グリーンフィンガーズ』(00)、『ゴスフォード・パーク』(01)と話題作に出演。02年、『ボーン・アイデンティティー』でハリウッドデビュー、翌03年には『すべては愛のために』でアンジェリーナ・ジョリーの相手役を演じた。さらに04年にはジェリー・ブラッカイマー製作の歴史超大作『キング・アーサー』でタイトルロールに抜擢され、その知名度を飛躍的に高めた。また、かつて出演した舞台の映画版『クローサー』(04)で、英国アカデミー賞とゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、アカデミー賞®助演男優賞にノミネートを果たした。その他主な出演作に『トゥモロー・ワールド』(06)、『ザ・バンク 落ちた巨像』(09)、『キラー・エリート』(11)、『私が愛したヘミングウェイ』(12)、『ジェミニマン』(19)などがある。
1972年4月3日生まれ、イギリス、サリー州エプソム出身。オックスフォード演劇学校で芝居を学び、『ブレイブハート』(95)でスクリーンデビュー。舞台にも精力的に出演し、「人形の家」「ある貴族人の肖像」などに出演。「All My Sons」ではローレンス・オリヴィエ賞助演女優賞にノミネートされた。映画では『スカートの翼ひろげて』『娼婦ベロニカ』(98)、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』(00)、『スパイ・ゲーム』(01)、『28週後...』(07)、『マジック・イン・ムーンライト』(14)、『母との約束、250通の手紙』(17)等がある。
1961年1月1日生まれ、アイルランド、ダブリン出身。タブリンにあるトリニティーカレッジで数学と土木工学を学びながら学内のアマチュア演技協会に参加。その後、ゲート劇場やアビー劇場での舞台出演などを皮切りに多くの作品に携わり、14年、英国演劇界で活躍した人物に贈られるイブニングスタンダードシアターアワードで主演男優賞にノミネート。映画では『ハッピー・ゴー・ラッキー』(08)、『カーズ2』(11/声の出演)、『ワン チャンス』(13)、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(16)、『エジソンズ・ゲーム』(19)などに出演。
ダニエル・ラドクリフ主演舞台「エクウス」の演出家テア・シャーロックを母に持つ。同じくラドクリフ主演の『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)で子役として映画デビュー。その他、ベネディクト・カンバーバッチ主演、英BBC Twoと米HBOのTVドラマ「パレーズ・エンド」(12)、Netflixのミステリードラマ「ザ・ストレンジャー」(20)に出演。本作では主人公マーティンの少年期を好演している。
イギリス、サウス・ウェールズ出身。ウェールズ国立青年オーケストラに最年少メンバーとして所属。8歳よりヴァイオリンを弾き始め、その2年後に政府奨学金を得て名門ウェルズ・カテドラル・スクールに入学。入学後、学校劇で主役を演じたことで、若きヴァイオリニストを探す本作のチームの目に留まり、映画デビューを果たした。音楽以外では、歴史(特に第二次世界大戦)と神学に強い関心を抱いている。
カナダ・ケベック州出身。1984年にゾーン・プロダクションを設立し、数々の短編映画やダンスを主題としたミュージックビデオを手掛ける。『Cargo(90‘)』で長編映画デビュー。98年の『レッド・バイオリン』ではジェニー賞8部門を制し、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞。2007年には、日本・カナダ・イタリアの合作映画『シルク/SILK』を監督。また、日本では東京ディズニーリゾートに誕生したシルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場の演出も担当。作家・井上靖の小説「猟銃」を女優・中谷美紀を迎えて舞台化。その他映画作品では『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』等がある。
1946年10月18日、カナダ、オンタリオ州生まれ。ユダヤ系の家系に生まれる。バークリー音楽大学卒業後、同じカナダ出身の映画監督デヴィット・クローネンバーグの作品で映画音楽の才能を見出される。後に超大作『ロード・オブ・ザ・リング』ではアカデミー作曲賞を受賞し、シリーズ最終章の『王の帰還』では、作曲賞と歌曲賞も受賞。近年の映画作品では『スポットライト 世紀のスクープ』(15)等。
1989年3月6日生まれ。台湾出身のオーストラリア人ヴァイオリニスト。4歳でヴァイオリンを開始し、98年には、長野オリンピックの開会記念コンサートにも参加した。2009年のエリザベート王妃国際コンクールでは、史上最年少優秀を獲得し、注目を浴びる。
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とも共演し、3枚のアルバムをリリース。うち1枚目の「ヴィルトゥオーゾ」はエコークラシック賞を受賞。2017年にはデッカ・クラシックスと専属契約を結ぶ。「ヴァイオリンの貴公子」と呼ばれ、今もっとも世界が注目する気鋭のアーティスト。
※五十音順・敬称略